2025-06-11
【梅雨の養生】
入梅とともに
関東地方も梅雨入りいたしました☂️
「梅雨」とは、中国から伝わった言葉で、主に、5月末から7月中旬にかけて、雨の日が多くなる時期を指します。漢字の「梅雨」は、梅の実が熟す時期に降る雨であることと、カビが生えやすい時期であることから、中国では「梅雨」または「黴雨」と呼ばれていたようです。
梅雨の時期は湿度が高くなり、家の中にも体の中にも湿が溜まりやすく腐敗しやすい時期です。
中医学では梅雨は胃・脾系の調子を崩しやすくなります。
また毛穴が開きにくくなるので、湿疹など皮膚トラブルもおこりやく、太陽の光が減ることから気も滅入りやすく鬱などの症状も出やすくなります。
体に余分や水分を溜めないようにし、できるだけ太陽のエネルギーも取り入れながら、梅雨の時期にしっかりと養生をして夏バテしにくい体を作りましょう!
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☆梅雨の時期にオススメの食べ物
◎太陽の光をたっぷり浴びているもの
お米や天日干しした乾物類(高野豆腐、干し椎茸、切干大根、干瓢など)
乾物は体内の水分代謝も良くします
◎天然の抗生物質とも言われ殺菌効果が高いもの
梅干し、梅酢など
食中毒の予防にも
◎立夏から立秋に弱りやすい心・小腸系を強化するもの
苦味の食材
植物性の赤色食材
特に三年番茶、八丁味噌、鉄火味噌、梅酢など
◎胃腸を温め、筋肉のこわばりや、天然の精神安定剤効果がある
本葛
◎発酵食品
胃腸の調子も整えます
◎消化を助けるもの
生姜、ねぎ、しそ、香辛料、唐辛子など内臓を温めて湿気を動かす力があるもの
◎水分を排出するもの
小豆、ハトムギ、とうもろこし、きゅうりなど体内の余分な水分を排出する力があるもの
◎体内の水分バランスを整えるもの
海藻類
◎湿気を動かす作用がある
きのこ類
◎体内への湿気の浸透を防ぎ消化を助けるもの
山芋やかぼちゃなど
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☆梅雨の時期、特に体調不良時にはできるだけ控えたいもの
◎冷たいもの
冷たい飲み物やアイスクリームなどは胃腸の働きを低下させ、湿気を溜めやすくなります
◎生物
生野菜やお刺身、冷奴など
◎油っぽいもの
消化を妨げ、湿気を溜めやすくなります
◎甘いものや生の果物
体に水分を保ちやすく、湿気を溜めやすくなります
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☆オススメの手当
◎梅を使ったもの
梅醤番茶
梅肉エキス
梅干しの黒焼き
梅酢など
◎葛を使ったもの
葛煉り
梅肉エキス入り葛煉りなど
※手当法は「月と暦で整う暮らし」にも掲載させていただいております。
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☆過ごし方
◎上手に汗をかき、適度な運動や入浴を心がけましょう。
心身をリラックスさせるアロマを使っての15分程度の半身浴などもオススメ
◎胃腸機能を弱める、冷たいもの、甘味もの、生ものを取りすぎないように心がけましょう
◎できるだけ加熱調理を心がけましょう
◎乾燥と清潔を心がけましょう
天然素材の通気性の良い寝具や衣類、またこまめにキッチンや水周りの掃除など
寝苦しくなる時期には麻のシーツなどもオススメです。
ジメジメは辛いですが、梅雨の時期もできるだけ美味しく、楽しく、ハッピーに過ごしましょう!
